池田城関係の図録
知正・三九郎墓等池田市東山
The Higashiyama area in Ikeda

東山という地域は池田市の中部にある五月山の北裏にあり、高台に集落が開けています。「細河」という地域を見下ろす立地なのですが、この細河というところは古くから細河荘として開けていて、集落も形成されていたようです。古墳や遺跡も多い所です。また、城や砦の跡もあり乱世にはこのあたりにも豪族が住んでいたようです。
 細河は三方を山に囲まれ、南西に一箇所山筋が途切れていますが、盆地のようになっています。細河地区は現在、植木の産地でもあります。
 そんな環境にある東山は、中世から池田氏の支族(一族:山脇氏)が住んでいたようで、時折記録の中にもこの地域の名前が出てきます。現地では、関ヶ原の頃侍をやめて帰農したという旧家があったり、山の中腹(五月山)あたりに砦があったと聞いたとの事でした。帰農したということは、細河荘を中心として、付近では農業が営まれていた事が推定できます。
 少し話しは戻って、ちょっと気になるのは、東山という地名は珍しくない地名ですので五月山にある東山が記録にある場所と一致するのかどうかわかりません。でも多分、私はこの地域を指すのではないかと考えています。

 余談ですが、東山の地理的には、南面の池田城を裏から守る事、細河の盆地を監視するような関係が考えられます。また、連絡の中継をする場所としても考えられます。池田城の守りとしては、重要な位置にあると思われます。

マップはB-2


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