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ページタイトル:池田の特産(池田の植木)

写真:池田市細河地域の植木栽培の様子1652年(承応2)京都御所が炎上して、紫雲殿左右の桜や橘が焼けて枯れました。1655年(明暦元)摂津細河の接木の巧者、六蔵というものを召して焼失した橘に接木させると見事に活着したので、その行賞として六蔵は「橘兵衛」の名を賜ったという伝説が細河地区に残されています。この一件が細河の植木を天下に高めたものであるとされています。
 他にも諸説あってどれもその起源は定かではないようですが、植木(園芸)産業の興りはは古かったようで、連歌師の「牡丹花肖柏」が池田に到来した15世紀末〜16世紀初頭には、当時としては大変貴重な牡丹が既に大規模に栽培されていたとの記録があります。

絵:牡丹花松柏 時代は下って江戸時代中期には、「細河の植木」は有名となり、販路は大坂・京都の他、特に西日本には多く流通していました。それに前後して牡丹は、各藩大小名の愛用するところとなってブームがおきました。そのお陰で、細河には一年間に1000本内外の注文が来るようになりました。
 当時大名などの上層階級から注文があるというのは大変な名誉で、作業前にまず室内を清め、毛氈を敷いて礼儀正しく作業に当たったという記録があります。嘘のようですが、使われた当時の道具も保存されているようです。
 泰平の世が続く江戸時代は、文化も成熟し、嗜好品の需要も順調に伸びます。細河地区でも需要に応えるべく植木の増産が計られて植木畑の面積は江戸時代初期と比べると二倍以上となります。
 販路も拡大し、1804年(文化2)の記録では、コウゾ苗23万本が日向国高鍋領(現宮崎県)に送られたと有ります。他に播州赤穂・陰州出雲・芸州安芸・備州足立郡・肥州久留米や能登、尾張にも池田植木は送られていました。

 この細河地区でこれほど植木産業が発展したのは、植木の栽培に都合のいい気候・地質・地理的条件を全て満たしているためです。気候では、細河地区一帯が山で四辺を山に囲まれているせいで、気候が温和です。冬季間の積雪は希で、夏期は盆地性気候で高温になります。そのため、雷鳴を伴なう激しいにわか雨も多くあります。それが植物の発育には好都合となります。
 次に地質ですが、この地域一帯は、質の良い赤土になっています。写真;細河地区の地形の俯瞰更に良いことには「澗水」(からきみず)といわれる水が、五月山の一部の山腹から湧水しています。これは「イオン化金属」を含んでいて「殺菌作用」を持っているそうです。この水が細河地区に行き渡っているために、バクテリアの少ない新土状態になり、球根や根が腐るのを防いでいるのです。このため発芽率が大変高くなっています。
 最後に地理的条件ですが、大消費地に非常に近かった事です。大坂は全国の物資を集散するところでしたし、京都にも近かったので消費地への運搬のロスが少なく地理的に大変良い位置にありました。
 何につけても栄華盛衰はつきものですが、池田の植木は多少の浮沈はあったものの、大きな落ち込みは無く明治維新を迎えます。衰えるどころか、明治・大正・昭和と順調に発展します。1910年(明治43)頃から海外へ輸出もされるようになり、最初はロシア方面に蘇鉄・椿・杉・薔薇・ユリなどそうとうな量が送られていたと記録されています。

 昭和に入ると輸出先が広がり、中国・韓国・朝鮮・マニラ・シンガポール・アメリカ・イギリス・フランス・スイス等と取り引きが行われていました。植民地政策の恩恵だったのかもしれません。しかし、第二次世界大戦が激しさを増すと、植木畑は徴用されて食料生産に移行を余儀なくされます。
 戦後も暫くは植木生産休止の状態が続きます。戦後の復興が盛んになり始めた1950年(昭和25)頃から再び植木の需要が伸び始めて、細河の植木は生産再開されます。戦後の順調な経済発展と共に植木の需要も伸びていきます。

写真:グリーンプラザ吉田  現在細河地区の主な栽培樹種は、五葉松・さつき・つげ・貝塚いぶき・ゴールドクエスト・もみじ・さざんか・アベリア・正月用盆栽等で、他にも多くの樹種が栽培されています。「細河観光園芸センター」では定例市も開催されていて、多方面から業者の参加があるようです。また、観光植物園「吉田グリーンプラザ」(MAP A-1)では一般向けの展示即売会などが催されています。最近のガーデニングブームもあってか即売日(1〜2月と7月中旬〜8月中は休み)には賑わっています。植物についての相談も気軽に聞けるので、興味のある方は一度、訪ねてみてはいかがでしょうか。


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