池田中学校は、1903年（明治36）で、今の場所に創立されました。それまでは茨木市まで通学していたのですが、遠いということでこの地に建設されるようになったとの事です。1901年から土地の買収が始まり3,000円で3,000坪をまず購入し、また、4,665坪の寄付を受けて1901年の12月から基礎工事が始まりました。その後徐々に設備も整い、年月を経て今の池田市立池田中学校となりました。
　開校当時の入学希望者は114名で許可された者は101名だったと1939年（昭和14）発行の「池田町史」にあります。なんと当時は入学もこのように審査されていたのですね。
　このように周辺の期待が大変大きな創立だったのですが、様々な事情から3年で廃校となってしまいました。当時を知るお年寄りからお聞きしたところでは、人があまり集まらなかったようだとの事です。その後暫くして、池田師範学校となりました。今の池田中学校はその後に創立されたものです。

　さて、戦国時代に関する言い伝えでは、戦前までこの辺り（池田中学校敷地の北側を指した）はバンバ（馬場）と呼ばれていたとの事です。
　また、そのバンバを裏付けるかのように1985年（昭和60）に大阪府教育委員会によって戦国時代の池田城外郭を対象とした発掘調査が行なわれています。
　この時は残念ながら住宅建設等で削平されていたためか、予想されていた程池田城関係の遺構は出土しなかったとの事です。

　実は、池田城というのは、今、想定されているものよりかなり広いのではないかと個人的に考えて、興味を持っています。これからも新情報があればどんどん公開していきたいと思います。