はじめに
「文化」財って何?
 私にとっては「文化」という言葉は何か漠然として掴み所のない言葉で、長い間その言葉を身近に感じる事ができませんでした。文化財、文化施設、文化行政、文化勲章、文化の日など、ごく身近な言葉ではあるのですが...。

 辞書を引いてみても「1.文明が進んで、生活が便利になる事。2.真理を求め、常に進歩・向上をはかる、人間の精神的活動(によって作り出されたもの)。」と書かれて(新明解国語辞典第三版/1959.9..20、三省堂発行)います。
 更に、「文明」が分からず、続いて辞書を引いてみると、「発明・発見の積み重ねにより、生活上の便宜が増す事。」と書かれていました。
 そのわからない部分を足して文章を勝手に再構成すると、「発明・発見の積み重ねにより、生活上の便宜が増し、生活が便利になる事。」という事になり現、代の状況(生活)を理解する事ができます。しかし、文化の項目の「2」について考えると疑問が残ります。私達は「2」の意味を「文化」という言葉から、日常的にその性質を感じているでしょうか?

 さて、それらの説明で、私の目の前にある池田固有の旧家などの歴史的遺物(文化財)を理解ができるかどうか、また、説明がつくかどうか、大変な疑問を感じていました。「1」の意味で考えれば、何の格付けもされていない歴史的遺物というのは古いだけのやっかいものでしかありません。これはごく一般的な認識です。しかし私は、もう一つの意味である「2」の事について長い間考えていました。

 今私が感じているのは、「文化」というのは言い換えれば「共有」という事ではないかと感じています。私の中では「文化」を「共有」と言い換えることによって、どちらも説明がつくような気がしています。
 進化の過程で、社会が共有してきたもの。それがそこに歴史的遺物(文化財)として残っているという事は、私達が歩んできた軌跡を再認識する事であり、また今後の応用(社会や地域)の元であると説明(個人的にはですが)できると思います。
 そう意味で、曖昧な「文化(財)」という言葉をあえて「歴史的文化財」、「芸術的文化財」ときちんと分けて使う事で、しっかりとした意識の元に理解されるのではないかと考えます。

 「文化」という言葉について、具体性にかけると考えましたので、少し前置きをさせて頂きました。では、本題に入ります。


[参考リンク]
・財団法人ポーラ伝統文化振興財団
・森の贈り物-民家は日本の文化-


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